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2021最強ルーキー伝説

虎の新怪物、佐藤輝明は何を目指せばいいのか? 規格外の新人スラッガーのターゲット

 

すさまじい勢いで成長する阪神の新人・佐藤輝明。5月24日現在、打率.265、10本塁打、32打点をマークし、本塁打、打点については、タイトルを十分狙える位置にいる。

5月2日の広島戦、四番打者として甲子園で満塁弾を放った佐藤輝


四番に座って打率UP


 2020年12月7日、阪神入団会見、4球団が1位で競合した近大のスラッガー、佐藤輝明は、マイクを初々しく2本の手で持ちながらも、短めにきっぱり言い切る独特の口調で、「新人王」と「30本塁打」を1年目の目標に掲げた。

 対ヤクルトの開幕戦(神宮)から「六番・ライト」でスタメン起用され、翌27日の開幕2戦目で、いきなりバックスクリーン上段に初本塁打。圧巻は4月9日の横浜戦で放った3号目だ。横浜スタジアム右中間への場外弾は、まさに規格外だった。

 以後、厳しくインコースを攻められ、打率1割台に低迷した時期もあったが、4月に入ると少しずつマルチ安打が増え、本塁打、打点も着実に積み上げていった。大山悠輔の離脱後は「四番・サード」に定着し、打率もジワジワ上昇。3本の二塁打を放った5月15日の巨人戦(東京ドーム)時点では.280となっている(現在の四番打率は.286、ほか六番が.259、途中出場1試合は1打席で.000)。

 5月20日現在の10本塁打は、1位の村上宗隆(ヤクルト)と2本差のリーグ3位タイ。打点32は1位の岡本和真(巨人)と6打点差の2位。ホームランが出にくいと言われる甲子園が本拠地での42試合で10本塁打は高く評価できるだろう。さらに言えば・・・

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