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奥深き木製バットの世界へようこそ

知っているようで実は知らない「ノックバット」

 

監督やコーチがいないときに、隠れてノックバットを振り回した経験はないだろうか。初めて持つと長く感じ、振ると軽い。唯一攻撃ではなく、守りのためのバットであるノックバット。実は皆さんの知らないことがたくさんある。そんなノックバットの世界を覗いてみよう。
文=椎屋博幸 取材協力=ミズノ株式会社、野球殿堂博物館

毎日、守備向上のために使用されるノックバット。練習での必需品だ


力がなくてもボールを遠くへ飛ばすギア


「ノック」という言葉。これは和製英語だということを知っているだろうか。英語でノックは「Fungo=ファンゴ」。例えば、アメリカのスポーツ店で「ノックバットのコーナーはどこですか?」と聞いても通じない。「ファンゴ・バット」と言わなくてはいけない。

 というトリビアはさておき、ノックバットを扱ったことがある人であれば、その印象は「長くて細く、そして軽く振りやすい」だろう。この形状に関して歴史的に変化はほとんどないという。野球の本場・アメリカで最初にノックバットを使用したと記述されているのは1915年のこと。そのバットの形状は、通常のバットより、長く細く軽いと書かれている。つまり現在の形とほぼ変わらないことになる。

 日本でもこのノックバットは昔から使用されていた・・・

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