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最速に挑む。

最速の系譜、最速の浪漫【1930年代後半〜1970年代】

 

「誰が一番速い球を投げたのか」。多くの野球ファンが幾度となく俎上(そじょう)に上げそのたび熱い議論となる永遠のテーマだ。ここでは速球に魅入られた男たちの系譜を紹介しよう。
構成=井口英規 ※名前のカッコ内は現役NPB在籍球団と在籍年(引退年はNPB)

【1930年代後半-40年代前半】沢村、スタルヒンはどちらが速かったのか



 ロッテ佐々木朗希が生まれたのが2001年だから、その1年前になる。『20世紀の記憶』という企画での取材で、三重県度会郡小俣町に行き、山口千万石さんという方から捕手の手がどうできるかの話を聞いたことがある。

「最初は手のひらが腫れます。それを1週間くらい風呂であっためたり冷やしたりしていると腫れも痛みも引くんですが、それからあとは痛みが突き抜けて、今度は手の甲が痛くなります。そちらの痛みがなくなったらキャッチャーの手です」

 その手をつくった、いわば“共同制作者”が・・・

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