後半戦が始まり、いよいよ大詰めとなるペナントレース。セ・リーグはAクラスとBクラスがくっきり分かれ、優勝争いは熾烈を極めている。頂点に輝くには、どうやって残り試合を戦えばいいのか?奮闘を見せるヤクルトOBで、野球解説者の真中満氏に聞いた。 ヤクルトの戦力が向上
僕はギリギリまで、最後まで優勝争いのゆくえは分からないと踏んでいます。
セ・リーグは3位と4位のゲーム差が10以上あり、AクラスとBクラスでくっきりと分かれてしまっています。Bクラスのチームは、優勝もクライマックスシリーズ進出も厳しいとは思いますが、Aクラスの3チームは、どこが優勝してもおかしくないでしょう。冷静に戦力を比較してみても、阪神も
巨人もヤクルトも、互角に見えます。
特にヤクルト。打線は開幕前から、
青木宣親、
山田哲人、
村上宗隆あたりは、ある程度結果が残せる、計算できる打者だったと思いますが、今季はプラスアルファで、サイドにいるメンバーの働きが非常に良い。
オスナ、
サンタナの両助っ人に、一番打者の
塩見泰隆が固定でき、捕手の
中村悠平も六番に入り、3割近い打率を残しています。この一番から七番までの打線は、相手投手に完全に抑え込まれることはなかなかありません。誰かが打てなくても、ほかの誰かが打ってくれる、非常にバランスの良い打線だと思います。
控えにも、
坂口智隆や
山崎晃大朗がいますし、ルーキーの
元山飛優など出番を狙っている選手が必死になって結果を出しています。さすがに山田と村上に代わる選手はいませんが、若手の台頭もあって、選手層が厚くなりましたよね。
昨季までは、山田と村上が打てないとチームの雰囲気も悪くなってしまっていたところが、最近は・・・
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