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白熱!!日米ホームラン王争い “KING”の称号は誰の手に!?

3人の個性派が熾烈な争い 日本人初のビッグタイトル獲得なるか!? 2人の強打者の登場が大谷を阻むか!?

 

MLBもシーズン残り6試合を切ったが、各タイトルの個人成績争いが熾烈(しれつ)だ。その中でもエンゼルスの大谷翔平がアジア人、日本人初の本塁打王へ向け1本差の45号で追いかけている。ここではその可能性を探り、大谷と本塁打のタイトルを争う2人のライバルの横顔を紹介する。
写真=Getty Images ※ゲレーロ・ジュニアとペレスの成績は現地時間9月27日現在

残り6試合を切って1本差となった大谷(現地9月26日現在)。日本人初のビッグタイトルをゲットできるか!?


大谷翔平 苦しい中でも最後まで楽しみを持つ


相手が脅威に感じる存在へ

 前日と同じ光景が目の前で繰り返される。きわどいコースに投げて、ボールでよし、打ち損じてくれればラッキーというような配球。カウントが悪くなると、四球で歩かせる方向に変更。先週末のアストロズ戦で現地時間9月21日に45号本塁打を打った翌日からの2試合にわたり見られた(2試合で7四球)。

 アストロズはア・リーグ西地区優勝が懸かっており、エンゼルスで一番の強打者を警戒することは十分予想された。同時にアストロズのダスティー・ベーカー監督自身も本塁打王と優勝に関して苦い経験がある。

 ジャイアンツを率いていた2004年。主砲のバリー・ボンズがシーズン最多の120の敬遠を含む232の四球を受け本塁打王を3本差で、ライバル、ドジャースのエイドリアン・ベルトレに明け渡したのだ。さらにジャイアンツ自体もドジャースに2ゲーム差で優勝をさらわれている。アストロズを優勝させるためには、脅威となる打者との勝負を避けるのは当然だ。

 その次の対戦となったマリナーズも、2001年以来のポストシーズン進出の可能性が残されており、あからさまに勝負を避けた。24日の試合では2度の申告敬遠を含む4四球。アストロズとの2試合を含め3試合で11四球。これは2016年に当時ナショナルズのブライス・ハーパーが同じ3試合で11四球を与えられて以来のメジャータイ記録となった。25日の同戦では申告敬遠はなく2四球だった。

 もしこの25日の試合で3四球だった場合は、1930年のベーブ・ルース(当時ヤンキース)と57年にミッキー・マントル(ヤンキース)が記録して以来のメジャー記録タイとなるところだった。それだけ大谷が・・・

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