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2021年プロ野球ペナントレース総括

公式戦出場全選手レコード付き 楽天・2021年ペナントレース総括 救援陣がフル回転するも助っ人不調で打線が湿りAクラス堅持もトップは遠く

 

宋[中央]を筆頭として救援陣の奮闘が上位キープの原動力となった


投手力 PITCHING REVIEW


 開幕前、涌井秀章則本昂大岸孝之田中将大の先発4本柱はリーグ屈指の豪華さと呼ばれた。だが、フタを開けてみると思惑どおりにことは運ばなかった。まず田中将が開幕直前に右ふくらはぎを負傷して離脱。日本復帰登板は4月中旬まで待たねばならなかった。その後も岸孝之、涌井秀章が不調により登録抹消となるなど、この4人が全員そろう機会は長くなかった。

 そんな中で台頭したのが2年目の瀧中瞭太とドライチ左腕の早川隆久だ。瀧中は特に勝負どころの後半戦で勝ち星を伸ばして10勝に到達。早川は2ケタこそならなかったが9勝で続いた。4本柱で貯金をつくったのは11勝の則本昂だけだったことから、この若手2人の躍動はチームの推進力となった。

 そしてもっとも大きかったのは救援陣の働きだろう。救援防御率2.75はリーグトップと、抜群の安定感を誇った。8月下旬にクローザー・松井裕樹が負傷離脱するも、宋家豪酒居知史安樂智大が中心となってカバー。ほころびは見せなかった。

攻撃力 HITTING REVIEW


 打線ではシーズン途中から四番に座った島内宏明が・・・

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