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歴代背番号大百科 ─[特別企画]─ 番号別で見る、込められた選手の思いと傾向

歴代背番号大百科 NUMBER「#23」「#24」

 

ここでは背番号順に歴代の名選手を紹介し、選手たちがその番号に込めた思い、球団を越えて共通する特徴、傾向などを探っていきたい。
※名前下の球団は、その背番号の着用と関係なく、現役時代に所属したNPB、MLB球団[外国人選手の来日前後は除く。監督と表記のあるものは監督時代のみ]。着用年数はその背番号を着けた年数[コーチ、監督時代含む。引退試合は除く]。名前とポジションは主なもの。また1950年代までの球団名についてはスペースの都合上一部省略

(左)吉田義男[阪神/内野手] 着用1953-69
(右)稲尾和久[西鉄/投手] 着用1956-72


「#23」俊足の個性派選手たちの系譜 永久欠番は阪神の今牛若丸・吉田


 個性派が多い番号だ。戦前の巨人では人間機関車と呼ばれた俊足外野手・呉昌征(呉波)が着け、1946年阪神移籍後も変えなかった。その後、53年から阪神の23を着けたのが、吉田義男だ。今牛若丸と言われ、俊敏性を生かした華麗かつ堅実なショート守備で一世を風靡(ふうび)。打者としても通算1864安打、盗塁王にも2度輝いている。23はその後、阪神の永久欠番となっている。

 じゃじゃ馬とも言われた無頼の天才打者・青田昇は32から12を経て、48年2度目の巨人入りから23を着け、53年からの大洋(現DeNA)時代も着け続けた。広島衣笠祥雄に破られるまで連続試合出場記録を保持していた南海(現ソフトバンク)、国鉄(現ヤクルト)の元祖鉄人・飯田徳治も23が定着した選手だ。飯田は通算390盗塁の俊足だったが・・・

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