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ACE INTERVIEW エースの矜持

オリックス・山本由伸インタビュー 強さを増して 「そこは、しっかりこだわってやっていきたい」

 

圧倒的な投球で沢村賞に輝いた昨季からシーズン15連勝はなお継続中。リーグ連覇、そして悲願の日本一には、この男の快投は欠かせない。大きな注目を浴びて挑む新シーズン。長い1年間の戦いの幕開けを前にした右腕の言葉からは、増した強さが感じ取れる。
取材・構成=鶴田成秀 写真=佐藤真一、BBM

絶えない笑顔も、強さを表すものでもある


準備に余念なし


 束の間のオフを経て、挑む新シーズンにも不安はない。先を見て、自分と向き合う右腕の調整が順調なのはオフからキャンプ、そしてオープン戦での意識からも伝わること。何より、変わらぬ明るい表情から発する迷いなき言葉が頼もしい。

──開幕まで残り2週間を切りました。

山本 「いよいよだな」と思うのですが、正直「もう始まるのか」という思いもあります(笑)。

──昨年は11月末まで日本シリーズを戦い、オフは3カ月だけでしたからね。

山本 そうなんですよね。だから、すごい早いな、と。でもオフもしっかり練習できたので、充実した3カ月にすることができました。体のケアにも時間をかけられましたし。良いオフを過ごせました。

──短いオフだったからこそ、例年と“過ごし方”の違いもあったのでは。

山本 もともと、オフは大きく分けて「トレーニング」と「体のケア」をしているのですが、昨年はすごく投げた1年間だったので、どちらもすごく時間をかけたんですよ。時間がないからこそ、時間を割いたというか。だから、ゴルフに行ったり釣りに行ったり、趣味に時間を割けなくて。“過ごし方”の違いで言うと「ゴルフや釣りに全然行けなかったな」というくらいです(笑)。

──「リフレッシュしたい」という思いもあったと思いますが。

山本 めっちゃ遊びたかったですよ(笑)。でも、ここで遊んでしまうと来年(2022年)にケガをしてしまうという危機感があって。準備を万全にしてもケガをしないとは言い切れないですけど、やっぱり悔いが残るじゃないですか。だったら、今できること、やるべきことをやろう、と。そういう我慢って、絶対に必要なことだと思うので。

──我慢できるのは、やはり「勝利」のために尽きる、と。

山本 もちろん。やっぱり絶対に活躍したい。そのために必要なことであれば、時間をかけてもやっていきたいですから。

──キャンプでのブルペン入りも2月11日と例年より遅め。我慢は“焦らない”にも表れているような気がします。

山本 昨年11月まで試合で投げていたこともありますし、油断ではないですけど、先発ローテには入れるだろうとは思っていたので。なので、早くブルペンに入って「調整」をするのではなく、体の強化だったり、しっかり「練習」をやろうと思っていたんです。だから順調というか、計算してやっていたこと。特にコレといったテーマや強化するポイントはなかったんですけど、2月は実戦登板の予定はなかったので、自主トレの延長という感覚だったんです。

──実戦登板がなければ試合勘をつかめないと思いますが、不安は。

山本 3月からで大丈夫だと思っていたので・・・

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