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ROOKIE INTERVIEW

西武・隅田知一郎インタビュー 完全試合は頭にない 「マウンドでは“勝ちたい”という思いしかありません」

 

ドラフトで4球団が競合した逸材が真価を発揮している。開幕先発ローテーション入りしたドライチ左腕は安定感あふれるピッチングでチームの信頼を勝ち得た。最速150キロのストレートと6種類の変化球を自在に操り、相手打者に思うようなバッティングをさせない。新人らしからぬピッチングを見せる背番号16が今、思うことは――。
取材・構成=小林光男 写真=佐藤博之、大泉謙也、佐藤真一
※情報は4月18日時点

安定感あるピッチングはエースとなる資質を感じさせる


反省を生かした投球


 昨季、左腕の勝利がわずか2勝だったライオンズ。2018年限りで菊池雄星がメジャー・リーグへ旅立って以降、先発左腕不足が課題となっていた。だが今季、長年の課題がようやく解消しそうだ。ドラフト1位左腕の隅田知一郎は、同2位の佐藤隼輔とともに開幕先発ローテーション入り。3月26日のオリックス戦(ベルーナ)でデビューを果たし、7回1安打無失点で初勝利。西武の新人が開幕カードで初登板初先発初勝利をマークしたのは球団史上初めてのことだった。

──現在はどのような心境でマウンドに上がっていますか。

隅田 楽しみたいですけど、楽しめていないですね。やっぱりプロは勝負の世界なので。まずは自分が持っているものをすべて出し切ることに集中しています。まだ、一軍で投げているのが楽しいとか、そういうレベルではないですね。

──プロの舞台で登板を重ねていますが、ピッチングにおいて新たな発見はありましたか。

隅田 まず、アマとプロの違いはストライクゾーンの広さです。ゾーンに投げ込んで試合をつくることが重要ですが、プロは狭い。そういった中でもゾーンでストライクを取ることは当たり前。当然、アマと比べてバッターのレベルも高いので、余計に緩急がすごく大事だということを実感しています。すごくピッチングが変わったと思います。

──6回2/3を4安打無失点に抑えた4月9日のソフトバンク戦(ベルーナ)では降板後に「打者の反応を見ながら、うまくゾーンを使えました」というコメントがありました。

隅田 左打者に対してインコースをうまく使えたことで、すごく自分が有利になりました。あとは右打者への内角スライダーですね。6回の今宮(今宮健太)さんはフルカウントからアウトコース低めのストレートでライトフライに打ち取りました。腰が引けたようなバッティングでしたが、アウトコースのストレートが頭にない状態をつくれたのでしょう。だから、今宮さんは踏み込んで、右に打つのがうまい打者ですが、当てるだけのバッティングをさせられたのかなと思いますね。

──ソフトバンク戦の前の登板、4月2日のロッテ戦(ZOZOマリン)ではレアード選手に2ランを浴びました。内角直球後のアウトコースへのチェンジアップをとらえられ、「打たれる前の球を勉強できました」と語っていましたが、その反省も生かした形でしたか。

隅田 レアード選手の本塁打もそうですけど、カウント1-2で勝負にいき過ぎていました。勝負を急がないで、余裕を持って2-2になってもいいという考えで投げることができていたら、もっと違う配球になっていたのでは、と。ソフトバンク戦ではその反省を生かすことができたと思います。

──プロで多くのアドバイスを受けたり、先輩から野球を学ぶこともあったりしたと思いますが、印象に残っている言葉はありますか。

隅田 豊田(豊田清)コーチに日ごろからご指導していただいていますが・・・

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