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世代の先導者 怪物の素顔

<COLUMN>ロッテ広報が綴る佐々木朗希 サプライズとチョコパイ

 

マウンドを降りれば、心優しき好青年だ。母へのプレゼント、思い出のロッテの味──。グラウンド外でのエピソードこそが、人となりを表している。球団広報が綴る等身大の佐々木朗希
文=梶原紀章(千葉ロッテマリーンズ広報室)

4月10日のオリックス戦[ZOZOマリン]で完全試合を達成した5日後、捕手・松川虎生[写真右]とのバッテリーにロッテ本社から、お菓子がプレゼント。その中には、あの“思い出の味”も[写真=球団提供]


値段ではなく気持ち


 5月8日『母の日』にテレビ局のインタビューでお母さんへのメッセージを求められた佐々木朗希は、次のようにコメントした。

「ここまで大変だったと思うのですけど、そういうところは一切見せないで、楽しく一生懸命、向き合ってくれた。本当にそのおかげで今があると思う。母に感謝をしています」

 人柄が伝わってくる言葉だった。地元・岩手県大船渡市でこの放送を見た母・陽子さんは「ウルッと来ました」と話をしてくれた。そして次のようなエピソードも披露してくれた。

「朗希は面と向かって言うタイプではないのですけど、帰省してきたときとか兄弟で『じゃあテレビゲームで勝負をして負けた人が食後の片づけは全部しよう』と提案してくれて、『だから先にお風呂に入っていいよ』と言ってくれる。直接は『たまにはゆっくりしなよ』とは言わないけど、こういうふうに行動で言ってくれる感じなのです」とうれしそうに話をしてくれた。

 そういえば、入団1年目の2020年の母の日に、初めて買ったプレゼントの思い出を本人が懐かしそうに振り返ってくれたのが印象深い。

「小学校4年生のときに100円ショップに行ってタオルハンカチを買って、プレゼントしたことが思い出深いです。100円なので喜んでくれないかなあと思ったのですが、とても喜んでくれた。そのときにプレゼントというのは値段ではなくてプレゼントするという気持ちが大事なのだと気づきました」(佐々木朗)

 ちなみに小学5年生のときには・・・

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