フォーク、スプリットという球種の変遷、そして未来とは。現役時代にいずれも日本一の捕手に輝いている元巨人の村田真一氏と元ロッテの里崎智也氏が、「落とす球」をテーマに語り合った。 取材・構成=富田庸 写真=橋田ダワー、BBM フォークの名手は?
どんなフォークが対戦する打者に有効なのか。村田氏は1990年代以降、里崎氏は2000年代以降、正捕手としてチームを支えた。実際に捕手として球を受けてきて、また打席に立ち、感じてきたこととは。 ――まずはバッテリーを組んできた中で、印象に残っているフォークの使い手についてお聞きします。
村田 1人挙げるとすればやっぱりマキ(
槙原寛己)だろうね。あとは上原(
上原浩治)かな。彼は僕が引退してからもっと良くなったけど。
里崎 ロッテはボビー(ボビー・バレンタイン監督)が来てから、チェンジアップ全盛なんですよ。投手陣に対して「全員、チェンジアップを覚えろ」という指令が出まして。
村田 小林(
小林宏之)のあれはフォークじゃないの?
里崎 あれはタテスラ(縦のスライダー)なんですよ。みんなフォークって言っているんですけど。確かにフォークも投げるんですけど、基本的にはタテスラとチェンジアップでした。清水直さん(
清水直行)も投げるんですけど、メーンではないです。救援では
小林雅英さんがスライダー、薮田(
薮田安彦)さん、成瀬(
成瀬善久)がチェンジアップ。メーンでガンガン、フォークを投げるようなピッチャーは、僕が一軍で出るようになってからはいなかったですね。
村田 僕らの時代は・・・
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