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グラブを語り尽くす 名手こだわりの逸品

GLOVE COLLECTION 名手たちの「相棒」【後編】

 

ここではレジェンドで名手と呼ばれたOBたちのグラブを紹介しよう。どれも長い時間をかけて使い込まれ、その手に馴染んでいたことが伝わって来る。
※グラブは主に野球殿堂博物館所蔵、ベースボール・マガジン社撮影など。
ゴールデン・グラブ賞はシーズンを通して各ポジションごとに、各リーグで最も守備力の優れた選手に贈られる賞。1972年に「ダイヤモンドグラブ賞」として制定され、86年から「三井ゴールデン・グラブ賞」に名称変更となった。
【前編】はこちら

FILE.9 内野手・吉田義男


ゴールデン・グラブ賞 ―

 史上最高の遊撃手の呼び声高い吉田のグラブ。捕球と同時に投げている素早さで、ボールをグラブで捕るよりも当てる感覚ながら、ポケットはやや深め。逆シングルの当たりに対して親指を押し出すように使うため、その部分に入っていた芯の綿を抜いて柔らかくしていた。マグレガー製。

FILE.10 内野手・山下大輔


ゴールデン・グラブ賞 8回(1976-83/遊撃手)

山下大輔[大洋・横浜/1974-87]


 名手の山下は「素手と同じような感触で、地面に置いたらペチャンコになるような」グラブを好んでいた。ローリングス製を使用していたのは「オイルが中からにじみ出てくるようなつくりだった」ため。ファーストバックのグラブを長く使い、同じグラブで試合用と予備の2つを持っていた。

FILE.11 内野手・篠塚和典


ゴールデン・グラブ賞 4回(1981、82、84、86/二塁手)

 二塁手だった篠塚は「手を入れた際に自然と縮まるグラブが理想」。メーカーには・・・

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