ドラフト時点では1、2位に劣る評価となったが、プロになれば横一線のスタートだ。プロで“一番星”になることを誓うドラフト3位指名の選手をクローズアップする。 【パ・リーグ編】はこちら 【ヤクルト3位】澤井廉(中京大/外野手)
フルスイングが特徴で“柳田悠岐二世”の呼び声も高い
インパクトの強さが自慢の魅力あるスラッガー 2巡目の最後、
ヤクルトが
西村瑠伊斗(京都外大西高)を指名した時点で自身の名前は呼ばれなかった。落胆の表情が一変したのはその直後で、逆ウエーバーのトップ、ヤクルトから3位指名。ようやく日焼けした顔から笑みがこぼれた。
「中京大に入学して以来、ずっとドラフト1位を目指して取り組んできました。結果は3位で、1位で呼ばれなかった悔しさもありますが、今まで積み上げてきたことは間違いではなかったと思います」
自身の武器は「インパクトの強さは誰にも負けない」と語る打撃で、「毎打席、ホームランを打つためにどうすべきか」を貪欲に取り組んできた。高校時代から20kg増量し、パワーアップした肉体も成果の一つ。新型コロナのワクチン接種規定を満たしておらず、7月のハーレムベースボールウィークには出場できなかったが、大学日本代表の四番候補としても期待された左の長距離砲だ。
本人が意識するのはもちろん、不動の四番として史上最年少で三冠王に輝いた
村上宗隆。「村上選手のようにホームランを打てる選手を目指していきたい」と目を輝かせる。さらに「
高橋宏斗(
中日)からホームランを打ちたい」と、母校の後輩との対決も熱望している。
取材・文・写真=富田庸 PROFILE 澤井廉/さわい・れん●2000年5月31日生まれ。愛知県出身。180cm98kg。左投左打。新田小6年時に中日Jr.のメンバーに選ばれ、知多東部中時代は知多東浦シニアで投手としてプレー。中京大中京高では1年夏からベンチ入り。2年時には1学年先輩の
伊藤康祐、
鵜飼航丞(ともに中日)らと夏の甲子園に出場。2年秋から主将と四番を務めた。中京大では1年春からレギュラーをつかみ新人賞に輝く。4度のベストナインに輝き、3年秋には最優秀選手賞を受賞。愛知大学リーグ通算86試合に出場し、打率.291、10本塁打、48打点。
【DeNA3位】林琢真(駒大/内野手)
石井琢朗を目標に掲げるセンスあふれる二塁手 DeNAから3位指名を受け、驚きを隠せなかった。直後にオンライン会見を行った
林琢真は・・・
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