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2023ドラフト特集 注目プレーヤーCLOSE UP【即戦力の呼び声高い大学生】

細野晴希(東洋大)開眼した155キロ左腕の自覚 「前に飛ばさせないボールを投げる」

 

ギアを入れれば、いつでも150キロを出せる自信がある。力で圧倒できるサウスポーの存在は、まさしくドラフト1位候補。学生ラストイヤーはチームのために腕を振る覚悟である。
取材・文=岡本朋祐 写真=矢野寿明

神宮を主戦場にする東都一部とは異なり、東洋大は脚光を浴びる機会の少ない東都二部だが、今春は多くのNPBスカウトが視察に訪れるはず


栄養と肉体改造で球速アップ


 東洋大は東都大学野球連盟の二部に在籍している。同連盟は四部まで22校が加盟。一部6校が全日本大学選手権での「日本一」を目指す権利がある。1月1日に就任した井上大監督が指揮する東洋大は今春、二部優勝を遂げ、一部6位との入れ替え戦を制して、21年春以来の一部へ昇格することが目標。そして、秋には一部優勝、明治神宮大会で「秋日本一」を達成する。浮沈のカギを握るのは、155キロ左腕・細野晴希だ。

「投げる試合は、すべて勝つ。全勝優勝。日本一の投手になりたいです」

 最速140キロだった東亜学園高では、NPBスカウト注目の存在だった。高校3年生の4月には、高校日本代表の国際大会対策研修合宿のメンバー37人に選出された。大船渡高・佐々木朗希(現ロッテ)がシート打撃で高校生最速の163キロを計測した場で、興南高・宮城大弥(現オリックス)、星稜高・奥川恭伸(現ヤクルト)らトップレベルの高校生が集結。しかし、細野は春の東京大会と日程が重複したため、参加は見送られた。

 3年夏は・・・

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