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週べ選定! 2023にっぽん野球の顔101人

<にっぽん野球の顔101人>頂を極めろ! 大谷翔平、ラーズ・ヌートバー【 MLB編Part1】

 

列島が熱狂したWBCの激闘から休む間もなく3月30日にプロ野球のペナントレースが、日本時間31日にはメジャー・リーグが開幕を迎えた。今号では2023年の野球界をさらに熱くする期待のプレーヤーを一挙に紹介していこう。小誌編集部注目の「101人」の躍動を見逃すな。
写真=Getty Images ※選手の年齢は2023年満年齢
【MLB編Part2】はこちら

大谷翔平 29歳(エンゼルス/二刀流/右左) 目指す道はただ一つ


開幕からギア全開で163キロの真っすぐに真横に曲がるスライダー[スイーパー]で6回10奪三振の好投を見せた


【2022年度MLB成績】
[投手]28試15勝9敗0S0H166回、防2.33
[野手]157試160安34本95点11盗、率.273、OPS.875

 大きな注目を集めたWBCは、大谷翔平が同僚のトラウトを空振り三振に仕留めて熱戦の幕を閉じた。日本がスター選手ぞろいのアメリカに3対2で競り勝ち、14年ぶり3度目の優勝。エンゼルスのネビン監督はWBCでの両者の活躍を見て、ポストシーズンへの思いを一層強くした。メジャーを代表する2人のスター選手には「(ポストシーズンで)表彰台に上がれば、特別なものになる」と伝えたと言い、半年後に一緒に歓喜する姿を思い描いた。

 投打でフル回転したWBCの余韻が残る中で、大谷は2年連続の開幕投手を担った。今季の先発ローテーションはサンドバルやホセ・スアレス、新加入のタイラー・アンダーソンら左腕が多く、昨季までの実績も加味すれば大谷には軸としての役割が求められる。エンゼルスでプレーした過去5年間はポストシーズンでプレーしたことはなく、長い間待ち望んでいる「ヒリヒリする9月」は一度も過ごせていない。先にWBCで何度もしびれる思いを味わったことで「短期決戦の熱量は特別かなと思った。やっぱりこれぞ野球だなという雰囲気を味わった。ワールド・シリーズには出たことがないので、予想すらできないけど、そういう短期決戦で投げたいなという欲は自然に高まる」と、あらためてゴールを設定した。

 メジャー・リーグでは今季から投球間に時間制限を設ける「ピッチクロック」が導入される。走者がいなければ15秒、走者を背負った場面では20秒以内に投げる必要があり、違反すれば1ボールが与えられる。スタットキャストによると、昨季の大谷の数字は走者なしで平均21秒7、走者がいれば平均26秒9とややゆったりだった。開幕前の調整段階では・・・

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