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シン・カープ第一章 僕らはまだまだ強くなる。

広島・森下暢仁インタビュー「やるべきことが分かっていれば、結果はついてくる」

 

経験を力にして、右腕はマウンドに上がる。新井貴浩監督の下、チームが少しずつ変わっていく中でも果たすべき役割に大きな変化はない。8月25日に26歳の誕生日を迎えた右腕は、これからもチームのために“勝利”という結果を残し続ける。
取材・構成=菅原梨恵 写真=佐藤真一、BBM

広島森下暢仁[投手/4年目/26歳]


投げるための準備


 シーズンも残り30試合を切った。8月27日現在、首位・阪神に7ゲーム差をつけられてはいるが、ここまでしっかりと勝ちを積み上げ、貯金は「13」。先発として7つの勝ちに貢献してきた右腕は、ここまでのシーズンを振り返りながら、終盤戦への思いを強くする。

──シーズンも、残すはあと1カ月強です。チームとしてのここまでの戦いを振り返って、客観的にどう思いますか。

森下 一人ひとりが自分の役割をしっかり果たしているのかなというふうには思います。チームとしてもまだまだ上を目指して頑張ろうという感じでいますね。

──昨オフに新井貴浩監督が就任して1年目のシーズン。開幕を迎えるにあたっては正直なところ、前評判はあまり高くはありませんでした。そういう周囲の声というのは、選手たちはどのように受け止めていたのでしょうか。

森下 特に考えてなかったです。ほかの人もそうじゃないのかな。特に自分の場合は、ケガ(右肘)もありましたからね。開幕するときには、自分はまだ(一軍に)いなかったので。当時は自分のことしか考えていませんでした。

──自分のことに集中していたわけですね。では、今こうして、チームがしっかりと成績を残していることの要因というところは、森下投手はどのようにとらえていますか。

森下 新井監督が前向きな姿勢を崩さず、上を目指そうというところに、ベテランの先輩たちが、より一層そういう思いを持ってやっているんですよね。だから、若い選手たちも頑張ろうってなる。みんなが同じ気持ちで戦っているからこそ、なのかなと思います。

──森下投手自身は昨秋の右肘手術の影響で開幕には間に合わず、5月に入ってから一軍に合流しました。そこから先発を担ってきて、チームとしての変化というところはどのように感じていますか。

森下 僕はピッチャーなのでピッチャーで言えば、やっぱり粘り強く、しっかり投げられているのかなというところはありますね。あとは、1点差のゲームをしっかりと勝ち切れるようになった。そういうところが、今につながっているんじゃないのかなと思います。

──森下投手自身も、一軍に合流してから、一時、出場選手登録を抹消されたこともありましたが、登板内容を見ると、しっかりと試合をつくってきています。

森下 ゲームをしっかりつくるというところと・・・

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