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いざ、秋の決戦へ オリックス日本一への再登山

<頂点奪取へ3つの武器>オリックス・抜かりない攻撃の役割 状況に応じて変わる“顔”──

 

打線の脅威も示してきた。鮮やかな連打に効果的な本塁打──。攻撃陣も固定なき布陣で戦い、短期決戦でも日替わりオーダーが組まれることが予想されるが、そんな戦略を可能にしているのが、確かな“チームの武器”だ。
※文中の数字はV決定時

4割に迫る得点圏打率を誇る森が打線の中軸なのは間違いが、機能させるためには──


オーダーは複数あるも


 日替わりオーダーが浸透したが、目を向けるべきは意図だ。選手の好不調に相手投手との相性を踏まえ、大胆な起用に映ることがあっても「どの並びが、一番つながるのか、こっちはいろいろと考えてやってますから」と中嶋聡監督には確かな根拠があってのこと。起用的中は監督に正式就任した2021年からの3年間で数えきれないほどある。誰かに頼ることのない打線だからこそ、不振や負傷者を全員でカバーできるのは大きな強み。今季も森友哉が故障離脱した7月に若月健矢が月間打率4割と気を吐き、森の不在を感じさせなかった。

 優勝を決めた9月20日の130試合時点で123通りのオーダー。開幕からすべての月間で勝ち越しと、コツコツと貯金を積み重ねて2位に10ゲーム差以上をつけての独走Vは、選手の状態を見極めたベンチワークの賜物でもある。ただ、『123通り』と聞けば、『流動的』のイメージが強くなるものの、『ほぼ固定』の打順もある。

 それは、やはり中軸だ・・・

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