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2024プロ野球シーズン大展望

【12球団戦力分析2024】ヤクルト・リーグ屈指の強力打線が不安の投手陣を大量援護!

 

38年ぶりに日本一となった阪神の勢いを止めるのは!? 2年連続最下位に沈んだ中日が積極的な補強を行うなど、今季は昨季以上に各チームの戦力が拮抗している。どこが出てきてもおかしくない以上、1試合も気が抜けない!
※情報は3月16日現在

昨季は不振に陥った主将・山田の復活がチームにとって何よりの補強となる


<逆襲のシナリオ>新打順で抜け目ない攻撃を展開


 ケガ人、不振が相次ぎ強力打線が鳴りを潜めた昨季。投手陣には不安を抱えており、打線が機能しない限り苦戦を強いられるのは明らかだ。何としても野手陣の活躍で試合を優位に進め、勝利を引き寄せる必要がある。

 打線の中心を担うのは四番・村上宗隆。2年ぶりの三冠王を狙う主砲にかかる期待は大きい。また、来日4年目を迎えたサンタナオスナの両助っ人にも例年どおり、それ以上の活躍が求められる。だが、チームの命運を握っていると言えるのは山田哲人だろう。昨季は2度の戦線離脱もあり自己最低打率と苦しみ抜いた。この男の復活なくしてV奪回の未来はないと言っていい。主将が1年間を通して攻守で輝きを放ちたい。

 その山田は、オープン戦では定位置の三番には入っておらず、任されるのは主に一、六番。レギュラー陣の顔ぶれに大きな変更はないものの、今季は新打線で戦うことが予想される。山田が新打順で打棒を取り戻し、打線の厚みをもたらしたい。新打線でキーマンとなるのが新加入の西川遥輝。俊足を武器に二番のみならず、一番でも機能すれば、塩見泰隆を三番に置く戦い方もできる。長丁場のシーズンを柔軟に戦い抜くためにも、攻撃のバリエーションが増えるに越したことはない。しかし、オープン戦では一時29イニング連続適時打なしと得点力不足に陥った期間もあり、新打線の結果が伴っていないのは不安要素ではある。

 停滞を打破したいときに待ち望むのは若手の飛躍だ。レギュラー陣だけで143試合を戦い抜くことは厳しい。しかし・・・

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