2014.7.26 Lions×Marines 西武ドーム
撮影＝井田新輔
退場！

　CS圏内に浮上するために、激しい4位争いを繰り広げる西武とロッテ。勝利に懸ける執念が、1つのプレーを巡って爆発した。

　7月26日の西武対ロッテ(西武ドーム)。4回にロッテが3点を先制したものの、西武も4、5回に1点を返し、さらに6回一死から金子侑司の右中間三塁打で4対3と逆転。その直後、打者の西武・秋山翔吾を1ボール2ストライクと追い込んだロッテ・涌井秀章は低めのフォークで空振りを奪い、三振……と思いきや、球審の判定はファウル。

　すかさず伊東勤監督はベンチを飛び出し抗議したが、判定は覆らないばかりか、暴言があったとして退場処分を言い渡されてしまった。「退場!」と叫ぶ球審を一度も振り返ることなく、ベンチ裏へと引き上げる伊東監督。監督の猛抗議にロッテナインが奮起……とはならず、“打ち直し”となった秋山が左前タイムリーで大きな1点を加え、西武が5対3で勝利。ロッテから4位の座を奪い取った。