週刊ベースボールONLINE


第1戦 大谷が連続押し出しから立ち直り、勝利呼び込む

 

 若き右腕・大谷(日本ハム)が球界のエース・金子(オリックス)と互角に投げ合った。両者の対決となれば当然、ロースコアの試合展開が予想されたが、2回に大谷が2者連続押し出し四死球を与える、まさかの展開。

 しかし、序盤こそ制球が乱れた大谷だったが、中盤には持ち直し6回を5安打3失点と踏ん張った。会場となった京セラドームはオリックスファンで超満員。完全アウェーの中、CSでの登板は初めての経験となったが、「期待に応えられる投球ではなかったけど、いい経験になりました」と、振り返った。

▲6回3失点で勝利を手にした大谷。「四球が多くリズムはあまりよくなかったけど、バックに助けてもらい、なんとか6回まで投げ切れました」



 若き右腕の頑張りに野手も打撃で応えた。この試合のラッキーボーイ・近藤は5回に反撃の足掛かりとなる中前打で出塁すると、6回には同点打を放つなど、金子から2安打1打点の活躍。7回一死一、三塁のチャンスでは中島がセーフティー・スクイズを決めた。

▲6回裏二死一、二塁から伊藤光の右前打で本塁を狙った二走・川端を見事なブロックでタッチアウトにした大野をたたえる大谷。左は打のヒーロー近藤と中島



 一方、2位でCSに進出したオリックスは先発の金子が3点を失い6回85球で降板。高山投手コーチが「シュート回転していた」と説明したように、甘く入った球を次々と打たれた。金子の後を受けてマウンドに上がった岸田は勝ち越し打を許し、4番手の佐藤達はボールが先行し、押し出し四球で1失点。負の連鎖を止めることができなかった。

▲「先制してくれたのにリードを守り切ることができず、悔しい」と6回3失点の金子



中島卓也[二塁手]のコメント


「苦しい戦いでしたけど、みんなの力で勝てて良かったです。[西川]遥輝が四球の時点でセーフティー・スクイズは頭にありました。一発でできて、いいところに転がりましたね。貴重な1点が入って、本当によかったです」

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング