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住田ワタリのメキシコ野球事情!パート2

 

大学卒業後にアメリカでスポーツ医学を学び、世界各地でトレーニングを指導してきた住田ワタリ氏。今春にはメキシコプロ野球、Tigres de Quintana Roo(ティグレス)にコンディショニングインストラクターとして帯同した。日本とはまったく違う文化、環境の中で行われている野球とは。全4回の集中連載で、現地の様子をリポートする。

 朝露が太陽に照らされて光り輝く練習グラウンドに足を踏み入れた。何気なく辺りを見渡すと、一瞬グラウンドを間違えたかと思ってしまうような光景を目にした。チームのユニフォームに身を包んだ少年たちが十数名いたのだ。

「君たちは?」

 その中の一人に聞いてみると、驚いた顔で「野球選手だ」と即答。年齢は14歳だという。“?”マークが頭の中を巡る。まずは拝見と彼らの動きを追ってみた。

ブルペンでボールを受ける若い捕手たち。中には14歳という選手も



 ストレッチに始まり、守備、打撃。投手はブルペン入りし、最後のコンディショニングに至るまで、チームと同じ行程を消化した少年たち……失礼、彼らはティグレスと契約している立派なプロ野球選手である。

 メキシコプロ野球の夏季リーグに当たるLMBの年齢制限は16歳以上だが、その年齢に満たない若手有望選手は球団が先行投資で契約。驚くことに、彼らは夏季、冬季をメキシコ北部の若手リーグで過ごし、3月は招待選手としてキャンプに参加するのだ。厳密に言うと・・・

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