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侍インタビュー・西勇輝「日本のために腕を振り続けたい」

 

総合力の高さは日本球界でも指折り。自らを「特徴の分かりづらい投手」と解説するが、2014年までの過去4シーズンで39勝を挙げ、今季も2ケタ勝利を達成、押しも押されもせぬオリックス先発投手陣の柱である。侍ジャパンには昨秋の日米野球で初招集。第3戦、4人の継投によるノーヒットノーランにも、2番手で登板、2イニング4奪三振で寄与した。ポジションを問わず、託された役割を全うできる、西勇輝の才能が、ジャパンには不可欠である。
取材・構成=坂本匠、写真=前島進、BBM

チームの勝利のためにできる全てをやり切る


 2年連続、キャリア3度目の2ケタ勝利まであと1勝に迫ったのは、9月26日、本拠地・京セラドームでの日本ハム戦のことだ。今季23度目の先発マウンドに立った西勇輝は、8回を今季最多139球で投げ切り、9勝目(6敗)。8回二死一、二塁の危機もハーミッダを渾身の空振り三振に斬って取り、気合の漲みなぎった表情を見せた。開幕から勝ち星に恵まれない中、それでも先発の役割に集中。ローテーションを守り続けている。

――レギュラーシーズンも残りわずかです。ローテーションから判断すると、先発登板は多くてあと1試合。4連勝(※9月12日から3連勝中) で締めくくりたいですね。

西 このチャンスをいかに生かせるか、ですね。疲労がある中で、現状での100%の力を出して抑えることができたらいいなと考えています。

――見ている方としては、どうしても数字(成績)が気になってしまいます。2年連続の2ケタ勝利まであと1つ、その意識は強いですか。

西 今年、勝利数に対する意識はなくなりました。もちろん、勝ちにこだわることは大切ですけど、それ以上に去年優勝争いをして、自分の勝ち数よりも、チームの勝利が大事だということを感じたんです。長いイニングを最少失点に収めて、マウンドに居続けるということが一番です。

――試合のスタートを任される者の役割として、試合を作る。

西 そうですね。しかも、ただ投げて抑えるだけではダメ。いくら自分で調子が良いと感じても、打てなくて勝てなかった試合、調子が悪いなと思っても、その逆で援護をもらって勝てた試合もあります。それって何なんだろう? って考えたときに、リズムよく投げて、野手の方が守りやすいような流れを作ることや、バッテリーの呼吸の合わせ方などにたどり着きました。みんなで1つのボールに関係するというか、集中して向かうことが、すごく重要だなと。そのために、試合ではピッチャーができる全部のことをやり切る。すごく勉強になった1年でした。

――現在、リーグ2位の防御率は、それらの取り組みが積み重なって残る数字だと思います。

西 この部分に関しては、すごく大事にしています。侍ジャパンやオールスターで他球団の選手と話しても、「防御率は自信に思っていい」と。気にするわけではないですけど、頑張って投げてきた、1つの表れかなと思うようにしています。

――9月27日時点で日本ハムの大谷翔平選手が防御率1位(2.24)。0.23差で追っています。厳しい状況ではありますが、逆転の可能性は残されています。

西 大谷とは侍ジャパンなどで一緒になって、よく話すんですが……、アイツ、すごいですからね。いつも思うことですが・・・

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