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現地リポート
前田健太 ドジャースとの契約合意の舞台裏

 

アメリカ時間のニューイヤー・イブ(大晦日)。CBSスポーツ電子版など、複数の現地メディアが広島からポスティングシステムでメジャー移籍を目指す前田健太投手とロサンゼルス・ドジャースの契約合意を伝えた。一部報道によれば契約年数は8年になると言う。事実であれば、同システムでメジャー移籍を果たしてきた日本人選手史上最長契約。前田の門出を祝うにふさわしい大型契約となりそうだ。

なぜ元旦での合意なのか…


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 メジャー30球団に獲得可能選手として公示されたのがアメリカ時間12月9日。交渉期限は同東部時間1月8日午後5時までとなっていた。契約交渉の慣例から言えば、期限ギリギリまで代理人と球団の押し引きは続く。だが、8日間もの時間を残しての契約合意は何を意味するのか。そして、12月31日が意味するものは何なのか。その真相こそが今回前田のポスティングシステムでの移籍の舞台裏と言えるであろう。

 アンダー・ザ・テーブル。交渉とは水面下で行われるものであり、漏れ伝わる情報が少なくなるのは当たり前と言える。だが、今回の前田に関しては、同システムで移籍した過去の事例とは違い情報量の少なさは際立っていた。2013年オフの田中将大、11年のダルビッシュ有、06年の松坂大輔など、獲得を目指し具体的な条件提示を行った球団名はメディアをにぎわせた。だが今回の前田の場合は、具体的交渉が行われた事実が伝えられたのはドジャース1球団のみ。当初、獲得を目指す可能性があるとされてきたエンゼルス、カージナルス、ジャイアンツなどは前田のポスティングが公示された数日後に「われわれの先発投手の補強は完了した」と撤退を表明した。

 メジャー30球団のほとんどが日本へスカウトを派遣し、前田へのラブコールを送り続けていた事実を考えれば信じられない動きとなったが、それには理由もあった。

 ここ数年、先発投手市場の動きは遅く、1月下旬まで交渉が続くのが通例だった。しかし、今年は目玉であったデービッド・プライスがレッドソックスと契約したのが12月1日、ザック・グリンキーが12月7日にダイヤモンドバックスと契約。先発投手の移籍市場が例年より早く動き過ぎた。超大物の2人が早々に市場から消えた結果、2番手グループのジョニー・クエトがジャイアンツへ、マイク・リークがカージナルスヘと決まるなど、先発投手の補強が急務とされる各球団の予算は次々と底をついていった。前田の名が市場にあがったときには多くの球団が次のステップへと移行していた・・・

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