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ソフトバンク・松田宣浩を引き止めた王会長からの電話

 

メジャー挑戦を視野にFA宣言していたソフトバンク松田宣浩が、2015年12月24日にヤフオクドームで記者会見を開き、残留を表明した。「残留を報告します」と語ったその顔からはすっきり、迷いが消えていた。

「“会長、メジャーに行きます!”とは言えなかった」


15年12月24日にすがすがしい表情で残留会見に臨んだ松田



 入団10年目の15年、海外FA権を取得。11月9日に「メジャーに挑戦できるのかどうか、確かめるのは今しかない」と権利を行使した。直前には日本シリーズでヤクルトを下し、2年連続日本一に。

「キャンプ初日、工藤(公康)監督が『連続日本一になるぞ』と声を上げて始まったシーズン。みんなが日本一になりたいという思いを12球団で一番持てた1年間だった。チームワークで勝てた日本一です」

 ホットコーナーから、ベンチから、常に大声を張り上げ、先頭に立って戦ってきた。「この1年は全力を出してやれたと胸を張って言える」という達成感の大きさが新しい刺激を求めていた。

 11月23日には福岡市内でパドレスの球団幹部と面談。2年総額4億円の提示を受けたほか、複数球団から獲得意思の声が届いた。日に日に大きくなっていくメジャーへの思い。その思いを断ち切ったのは、12月20日、恩師から受けた一本の電話だった・・・

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