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特集・日本生命野球部の軌跡
社会人野球2大大会制覇の軌跡

 

2015年シーズン、史上3チーム目となる都市対抗と日本選手権の2冠を達成した日本生命野球部。順風満帆なスタートではなかった2015年シーズン序盤。ひとつのきっかけがチームを変えた。決してスター選手揃いではないチームに何が起こったのか。その偉業達成の舞台裏に迫る。

社会人野球2大大会制覇の軌跡


 2015年シーズン、振り返れば日本生命は、決して順調とはいえない滑り出しだった。3月の大阪府大会(大阪府野球連盟春季大会)はNTT西日本に準決勝で敗れ、日本選手権の対象大会である4月のJABA静岡大会も予選リーグ敗退という結果だった。転機が訪れたのは4月終わりのJABA京都大会。大逆転で予選リーグを勝ち上がり、日本生命と同じ大阪の強豪・大阪ガスとパナソニックを撃破し優勝。選手権の出場権を確保した。翌週にはJABA東北大会でも初優勝するなど、チームは徐々に調子を上げていった。

 ところが、地方大会の連勝で勢いに乗って臨んだ都市対抗近畿予選では、再び苦戦を強いられた。初戦こそ和歌山簑島球友会に大逆転で辛勝したが、NTT西日本に2対5で敗れ、敗者復活へ。続いてパナソニックにも完封負けし、第2代表も逃す。しかし、ここから新日鐵住金広畑とパナソニックに連勝し、第4代表として本戦出場を決めた。

 都市対抗野球大会の東京ドーム初戦は西部ガス戦・・・

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