アイツのバッティングは間違いなく天才。入団時から周囲にそう認められる才能を秘めながらも、いまだ完全開花には至っていない西川遥輝。何が自分には足りないのか、殻をぶち破るには何が必要なのか。人知れずもがき苦しみ、どん底も味わった23歳がプロ6年目で導き出した答えとは――。 取材・構成=松井進作、写真=川口洋邦、小山真司、BBM 悔しさが自分を変えた
屈辱にまみれた昨年の経験がこの男の意識を大きく変えた。これまでのトレーニング法や打撃スタイルをガラリと変え、ゼロからの再出発。西川の野球人生において大きなターニングポイントになりそうな勝負の1年が始まった。 ――プロ6年目のシーズン、どんな1年にしたいと思ってプレーされていますか。
西川 もう昨年があまりに悔し過ぎたので……あんな1年にはしたくない、二度と味わいたくない。その気持ちだけですね。
――昨年も開幕スタメンに抜てきされながら、シーズン中盤から急激に調子を落としました。どこに原因があったと思っていますか。
西川 技術的にも足りない部分がいっぱいあったのは間違いないですけど、それよりも気持ちの面で自分で自分を苦しめていたのかなと。調子が悪くなったときに、そこまで考えなくてもいいのに考え過ぎてしまったというか。本当にシーズンの終わりのほうは悩んで、悩んで・・・
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