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追憶と哀愁のロストボールパーク

西宮球場(1937年-2002年) 斬新でモダンなスタジアム

 

ボロだけど味わいがあって大好きだった球場、父親に初めて連れて行ってもらった球場、仕事帰りによく立ち寄った球場、初めてデートした球場──。その幾多の景色は私たちの記憶の中に息づいている。いまはもうなくなってしまった追憶と哀愁のロストボールパーク。野球ファンに愛された11球場の情景を辿る。
各球場の年数は開場年と閉場年。紹介した球場はフランチャイズ終了球場。一部現存球場あり


 阪急のフランチャイズ球場として“勇者たち”が躍動した。MLBのシカゴ・カブスの本拠地と、クリーブランド・インディアンスの本拠地の資料をもとに建設された西宮球場(1991年に阪急西宮スタジアムへ改称)は「甲子園はだだっ広いだけで非常に見にくい。なるべく狭くスタンドも2階建てにして、球場にいるみんなが近くから観戦できるように」と建設に際して指示が飛んだという。

 完成したスタジアの外観はホテルを思わせる斬新な佇まい。日本初の2階席は当時としてはモダンな作りだった。その後も関西初の人工芝(78年)、初の電光掲示式のスコアボード(82年)を導入するなど、後楽園球場と並び、日本の野球場の最先端を・・・

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