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2019都市対抗野球大会展望

シティライト岡山・“47年ぶり”の思い胸に初陣8強へチャレンジ/都市対抗チームクローズアップ

 

2007年創部。これまで何度も「あと1勝」の高い壁に阻まれてきたが、13回目の挑戦でついに悲願を達成した。岡山市からは、1972年のクラレ岡山以来。宮崎梅田学園との1回戦の初陣対決に大きな注目が集まる。
取材・文=小中翔太 写真=石井愛子

中国二次予選で最後の枠、第2代表決定戦で強豪・三菱重工広島を下して[3対2]、悲願の初出場。岡山市からは1972年のクラレ岡山以来だ


 王手をかけること12回。あと一歩のところで逃し続けた全国切符を13回目の挑戦でついに勝ち取った。

 中古車販売を手がけるシティライトが野球部を創設したのは2007年。2016年から指揮を執る桐山拓也監督(東海大)はその誕生秘話を語る。「丸山(丸山明)社長が岡山に社会人の受け皿がないというところで、創部を決意したというのは聞きました。最初はクラブチームでやろうという話だったそうなんですけど、コーチ兼任で初代マネジャーを務めることになる宝田賢吾さんが『クラブチームは誰でもできるけど、企業としてやるのは社長しか無理なんですよ』と。その一言がなければ、おそらく企業としてはやれてないかなと思います」。

 野球好きの丸山社長はスポーツを通じて岡山を明るくしたいとの思いが強く、陸上競技場のネーミングライツを獲得したり、少年サッカーの大会を開いたりもしている。選手は午後まで社業に励み、練習は夕方から。自前のグラウンドは持っておらず、時間も場所も限られるが、環境面の不利を跳ね除けた。

 昨年までは打撃のチームで、勝っても負けても大味な試合が多かった。今年は・・・

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