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日本vsカナダ 侍ジャパン強化試合

短期決戦禁断のビッグイニング/日本vsカナダ強化試合 第1戦

 

プレミア12に備え、侍ジャパンは10月28日より沖縄・那覇にて第2次強化合宿を行った。日本シリーズに出場していたソフトバンク巨人の選手も合流し、31日、11月1日にはカナダ(プレミア12出場チーム)と2試合の強化試合を実施。大会前最後の実戦をリポートする。

五番に座り、6点ビハインドの4回に反撃ののろしを上げる適時二塁打を放った吉田正尚


 国際大会で最もやってはいけないことを、スターターの山口俊が犯してしまったのだから、敗戦という結果は当然とも言える。稲葉篤紀監督は常々、日本のストロングポイントを「投手を中心にした守りの野球」と話しており、「失点を抑えて攻撃にリズムを作る」形を理想としていたが、山口が2回に先制を許したばかりか、一挙6失点と想定の範囲を超える乱調で、日本のプランはもろくも崩れ去った。

 山口は、初回こそ三者凡退に抑えたものの、2回に突如制球を乱す。先頭のサンダースに四球を与えると、続くルブランには中前への安打を許して無死一、三塁。ここで六番のレナートンに右前へと弾き返されて、先制点を献上。ここから連続四球を与えて押し出しと最悪。一死後、D.ポンペイに右前適時打、満塁となり二死後にはウッドに左中間を破る走者一掃の適時二塁打も浴びて、6点を失った。原因を求めるとすれば、決め球のフォークの制球が定まらなかったことが挙げられる。2回で12球(全59球)を投じたうち、11球がボールとなり、空振りを奪いたい低めのフォークはことごとく見送られ、カウントを苦しくした。WBSC公式球(SSK社製)に不慣れという・・・

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