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Data Analysis

セイバーメトリクスが導き出した 2019MVP&ベストナイン

 

このページでは少し趣向を変え、セイバーメトリクスの観点からさまざまな数値を検証し、データ上で導き出したセ・パのMVP&ベストナインを選出してみた。さあ、どんな顔ぶれがそろったのだろうか。
データ解析・文=DELTA、構成・写真=BBM


パの森とセの山田らが数値上では突出


 データ視点からのベストナインを検討するにあたって、今回は各ポジションで「300打席以上」を記録した選手をピックアップし、セイバーメトリクスでポピュラーな打撃評価指標(投手のみ投球評価指標)で比較を行った。守備についてはいったんここでは考慮せず、評価が接近した際に別途参考にすることにしてメンバー選出を行ってみたい。

 捕手と野手の評価は打席あたりの打撃の質を表すOPS(※1、各指標の解説はページ下部)、質に加えて打席数も考慮しシーズンで積み上げた貢献量を表すwRAA(※2)、「僅差の終盤」など勝利に影響する場面での貢献の程度を表すWPA(※3)の3つをまずは見ていく。

【表1】を見たところでは、今季は各ポジションで突出した成績を残した選手が明確で、印象や既存の指標による評価でも、セイバーメトリクス指標による評価でも、NPBから発表されたベストナインとよく似た選出になった。

 捕手は森友哉(西武)が質でも量でも抜群の成績を残し、勝利を引き寄せる活躍も多く見せていた様子がうかがえる。セ・リーグは會澤翼(広島)と中村悠平(ヤクルト)の勝負となったが、會澤が上回った。それでも中村はチャンスでの働きは會澤に負けておらず、もう少し差は小さく感じているファンもいるかもしれない。


 一塁手は山川穂高(西武)がほかの選手を引き離し、セ・リーグのビシエド(中日)が続く。岡本和真(巨人)と村上宗隆(ヤクルト)という高卒2年目で36本塁打をマークした若手のホープも続き、この数年で・・・

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