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The GOAL season.2 菅野智之が求める究極の姿

菅野智之コラム「正直に言うと、今年のことは振り返りたくありません。ただし、明るい兆しは見えましたし今後の糧にもしたいです」

 

登録抹消中ではあったが、リーグ優勝の瞬間には横浜スタジアムに駆け付け、歓喜の輪の中に


 プロ7年目、2019年のシーズンは、チームとしては14年以来5年ぶりのリーグ優勝を果たしましたが、日本シリーズではソフトバンクを相手に4連敗で、日本一を期待するファンの皆さんの想いに応えることができませんでした。今回はチームとしても、個人的にも、いいことばかりではなかったこの1年を総括してみたいと思います。と書いてはみたものの、正直なところ、今年のことはあまり振り返りたくありません。腰痛で何度もチームを離れ、迷惑をかけてしまいましたから。開幕前には3年連続沢村賞&20勝を目標に掲げていながら、22試合で11勝6敗、防御率3.89。悔しくて、苦しいシーズンでした。

 例年、12月中旬からハワイに渡り、1月中旬まで自主トレを行ってから春季キャンプへと入っていくのですが、この段階では体調も良く、調整も順調そのもの。キャンプ地に入ってから、いつものようにギアを上げていきましたが、今思うと2次キャンプ地の沖縄での足の故障から、ボタンを掛け違うようにおかしな部分が出てきたように感じます。土砂降りの中でのランニングで左足の裏を痛めたことが始まり。左足を着くと痛みがあるので、上体に頼ったフォームで投げていたら、上腕が張り、次第に腕が振れなくなりました。左足が癒えても今度は下半身との連動がうまくいかない。何とか開幕に合わせ、スタートしましたが、5月に最初の登録抹消。ここからはシーズンを通して腰の痛みとの戦いでした。

 途中、良くなっている感覚もあったのですが、いろいろなところに行って、いろいろな診断を受け、いろいろな治療を行ってきたので、結局、何が効いたのか分からない。肩、ヒジはケアしていましたが、投げられないほど腰が痛くなることは想定外で、当時は迷走していた部分もあったと思います。ただ・・・

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