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チームリーダーの矜持

ソフトバンク・中村晃インタビュー 強みを生かして全試合出場を 「ぶれない心を磨いていきたい」

 

精神的にも、肉体的にも苦しかった2019年シーズンを終え、“もう一度”の思いで挑む新シーズン。増した責任感とともに、かつての自分と新たな自分との融合でパワーアップを誓う新選手会長が、「自分の仕事」を淡々とこなしていく。
取材・構成=菅原梨恵 写真=湯浅芳昭、BBM


理想の体、理想の打撃


 13年目のシーズンを前に、選手会長に就任した。「あまり表に出るタイプじゃないのですが……」と苦笑いを浮かべる中村晃だが、迎える新シーズンに向けては人一倍、強い思いを口にする。

――新選手会長としても、より一層気持ちを引き締めて挑むシーズンだと思います。

中村晃 選手会長になったからというよりも、去年はあまり試合に出られませんでした。何とか“もう1度”という気持ちでやっています。

――昨季の悔しさを晴らすべく、今季に向けてはオフからいろいろな取り組みをされてきたそうですね。

中村晃 大きなところでは、まずは体質改善ですね。栄養士の方に食事管理をしてもらったりしました。

――これまでも食事を見直したりしたことはあったのでしょうか。

中村晃 そんなになかったですね。今まではやらなくてプレーできていたので。ここまで思い切ってやったのは初めてです。

――今回、取り組もうと思ったのはどうしてですか。

中村晃 体重を落としたいというのがありました。自分でやっていてもあまりうまく減量できなかったので、それならば専門的な人に見てもらってやっていこうかなと。

――体重を落とそうと思ったきっかけは?

中村晃 ケガが多くなってきたので。体にかかる負担を減らしたいというのが一番ですね。目標を設定して、12、1月でその目標としていた数字には近づけることができました。あとは、これを続けられるように。

――目標としていた数字を、具体的に教えていただけますか。

中村晃 去年の体重が85キロくらいだったんですけど、それを82キロ台までもっていきました。体脂肪は16%ぐらいだったのが13(%)ぐらいになっていますね。

――かなりストイックに追い込んだようですね。

中村晃 食べるものに関しては、そんなに我慢はしてないですが、お酒は飲まないように気をつけました。みんなでバーベキューしたときとかに、たまに飲むくらい。キャンプ中もあまり飲まないようにしています。

――体質改善以外にも、打撃面では、ここ数年、長打を意識してきたところを、今季は「出塁率」にシフトチェンジ。意識の変化の理由は?

中村晃 そこも、もう一度、試合に出るためです。結果を出していかないといけない状況なので、アウトにならないのが一番いい。それだったら出塁率を求めていったほうがいいのかなと。

――以前の中村選手のイメージに近いのかなと思うのですが。

中村晃 もともとのスタイルに近いような感じになるのかなとは思いますけど・・・

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