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“令和”新時代を切り拓く男たち RISING SUN INTERVIEW

広島・高橋大樹インタビュー 打ち続けるしか、ない 「結果が出ていることはうれしいですけど、まだまだこれから。喜んでる場合じゃないです」

 

※今号(2020年3月23日号)は、「3.20」開催を前提に記事を構成しており、本誌の締め切り日(3月9日)に発表されたNPBの開幕延期と取材時期との関係上、一部、事実と齟齬が生じております。ご了承ください。


2020年要注目の有望タレントに迫る連載インタビュー『RISING SUN』。今回登場するのは、3月1日までの紅白戦から練習試合、オープン戦11試合で23打数9安打(打率.391)、3本塁打、11打点と、快調に結果を残し続けている、カープのパワーヒッターだ。プロ8年目、すでに「若手」と言える年齢ではないが、一軍定着、そして定位置獲得へ名乗りを上げた新星であることに間違いはない。
取材・構成=藤本泰祐 写真=小山真司、BBM

今までの打ち方では限界があると


 3月1日の対中日オープン戦(ナゴヤドーム)では、2打席連続で、お客さんのいないスタンドに、ボールがはずむ音を響かせた。キャンプからこの時点まで、好調な打撃を続けている。

――ここまで、実戦形式の中で、いい結果が出ていますが。

高橋大 結果が出ていることはうれしいですけど、開幕(一軍メンバー)に残れるかどうかはまだまだこれからなので。残るには打ち続けないといけないので、喜んでる場合ではないです。

――ストレート、変化球とも、いい「間」で待って、とらえられているように見えます。

高橋大 そうですね。今のところうまくいっています。去年の秋に、紅白戦でまったく長打が出なくて、追い込まれてからのヒットが多かった。追い込まれてからでもヒットが出るのはいいんですけど、ホントはその前の1ストライク目、2ストライク目の球をとらえて長打にすることが、自分に求められている持ち味。そこを課題としてやってきたので。打ちにいって変な当たりになるリスクもあるんですけど、積極的に行く部分を出していこうと思ってやっています。

――昨年までと変えたところは。

高橋大 まず、トップの位置を低くしました。今まで力が入っていたのを、少し力を抜いて、楽に打てるように。見送ったときも、ちゃんと後ろにグリップがある状態で見送れるように、というのを課題にしてやってきました。バットをどう引くのか、ちょっとしたイメージの問題なんですけど、トップで後ろに残っている部分が小さいと打球が飛ばないじゃないですか。自分にとっては、その部分がとても難しかった。それが今はできているかなと思うんですけど。打撃練習ではよくなってきた。試合ではまだできていないときもありますが。

――フォームを変えるきっかけというのは。

高橋大 去年の秋に、コーチの迎(迎祐一郎)さん、廣瀬(廣瀬純)さんから、「上に行くには、今の打ち方では限界がある」という話がありまして。(打球を)飛ばすのが持ち味だったのに、何で飛ばなくなったのか。ということを考えると、この3年ぐらいは・・・

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