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平野謙の「人生山あり谷あり、感謝あり」

平野謙コラム 第3回「ついにピッチャー失格。まさかこのままクビに……」

 

平野が「お世話になった」という鈴木孝政。ウワサはまったくのデマだった


二軍では2勝


 新庄剛志が現役復帰宣言したらしいですね。いくつになったんでしたっけ? 48歳か。あいつらしいな、楽しいヤツでしたからね(笑)。結果は別とし、こんな時期なんで、前向きな話題はいいんじゃないですか。

 僕は2006年から日本ハムのコーチ(一軍外野守備走塁コーチ)になったんですが、新庄は、この年が現役最後の年でした。あのときはセンターが新庄で、両サイドが稲葉篤紀森本稀哲だったんですが、3人ともゴールデン・グラブ賞を獲った。状況にもよりますが、僕は3人に、とにかく「前に守れ」と指示を出しました。現役時代、自分がずっとやっていたことでもあります。ほかの2人は疑心暗鬼ながらも言うことを聞くんですが、新庄はいつの間にか外野フェンス近くまで下がり、そのたび「前に出ろ!」と指示を出してましたけどね(笑)。

 このときの話は始めたら長くなるので、またの機会にしましょう。

 前回は新人時代、投手だった僕が、左打者の谷沢健一さんに、打撃練習でレフトにホームランを打たれ、投手は難しいと思った話で終わったと思います。

 この流れだと、僕が投手としては箸にも棒にもかからなかったようですが、それでも少しずつ調子が上がり、1年目の後半、二軍で2勝を挙げたんですよ! 今となると、僕がピッチャーをしていたことも知らない人も多いんで、これ、けっこう自慢なんです。何度も言うから、段々「またか」って言われるようになったけどね(笑)。

 後半戦で、2勝とも確か南海(現ソフトバンク)戦だったと思います。印象深いのは、勝ち投手にはなれなかったけど、最後の登板。結果的には二軍ではありますが、最後の公式戦登板になった試合です。クラウンライター(現西武)戦で、ナゴヤ球場でやったんですが、そのとき真弓(真弓明信)さん、若菜(若菜嘉晴)さんがゲームに出て・・・

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