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ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

短期連載ダンプ辻コラム 第10回「キャッチャーは見た、そして見られてた?」

 

ホーム踏み忘れ本塁打となったガードナー


球界に意外な貢献?


 この連載を初めてから、時々、懐かしい人から連絡が来るようになりました。この間は、阪神時代に受けたことがある安部(安部和春)さんから電話があった。博多でスナックをやっているんですが、お客さんがベースボールを持ってきて見せたらしいですね。えっ? あなたも、その店に行ったことがあるんですか。侮れませんな(笑)。

 西鉄から昭和41年(1966年)に阪神に来たピッチャーで、真っすぐとカーブ、あとはシンカーみたいな独特の球を投げていた。「アベボール」と言われてましたね。今みたいにカットボールやらツーシームやらと変化球の名前がたくさんあったわけじゃないけど、みなそれぞれ工夫して変わった球を投げてました。

 前回は、ブロックの話をしましたが、もう少しホームでのプレーで思い出したことを話してみましょうか。面白いことがいっぱいありましたよ。

 ちょっとドキドキした話にしましょうか。あれは阪神時代の大洋戦でした。球場は、いまはなくなった東京球場です。あそこは内野も天然芝だったんですが、少し盛り上がって、段差になっていました。

 投手は若生(若生智男)さんで、相手にスクイズをされたんですが、ボテボテの投手前になった。若生さんがさっと走ってきて、僕の2メートルくらい前からグラブトス。僕もぱっと捕ってタッチです。タイミングはバッチリ。走者は転がって飛んでいった。

 いやあ、きれいに決まったな、と思ったら・・・

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