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平野謙の「人生山あり谷あり、感謝あり」

平野謙コラム 第7回「現役時代はウソついてました。本当にバントしづらかったのは……」

 

バッティングでは田尾[写真]をマネしたという


バントの話をもう少し


 前回もバントの話を少ししましたが、もうちょっとだけ突っ込んでみましょうか。「平野と言えばバント」という人も多いと思いますしね。

 ただ、正直、自分がバントをうまかったかどうかなんて考えたことがないんですよ。特に最初のころは、ただ必死にやっていただけ。それに評価って、自分でするものじゃないでしょ。あとで周りが「うまい!」って言ってくれたら「ありがとう!」って言えばいいだけで(笑)。

 バントがしづらいと思った投手もいなかったなあ。あえて言うなら変化球ピッチャーですね。昔は大きなカーブを投げるピッチャーが多かったけど、どうしても変化していく球を目で追いかけてしまい、目線がブレやすかった。

 ただ、新聞記者に「どういう球がバントしづらいですか」と聞かれると、必ず「高めの速い球ですねえ」とは言っていました。本当は、そこが一番やりやすいんだけどね(笑)。球がどれだけ速かろうが、マシンで練習していれば慣れます。それに高めは、ストライクゾーンの一番上にバットを構え、それより上なら見送ればいいから、楽なんですよ。まあ、要するに完全なウソをついていたということです(笑)。

 感覚? グラブでボールを受けるときと同じかな。バットの芯の少し先で捕球するようなイメージで当てると、うまくボールが殺せました。

 以前、途中からは相手が球数を投げるより、バントをさせにきたから楽という話をしたけど、西武に移ってからは、誰とは言わないけど・・・

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