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阪神タイガース&甲子園球場コラボ企画

届け!青春の1ページ「甲子園の土」キーホルダーが高校3年生の下へ【帝京高編】

 

夢が詰まったキーホルダーが、高校球児の下へと届いた。阪神タイガースと阪神甲子園球場が8月31日、日本高等学校野球連盟に加盟する軟式・硬式野球部と、軟式・硬式女子野球部の高校3年生に贈呈する「甲子園の土」を発送。土を集めた阪神・原口文仁の出身校・帝京高(東京)にも同2日に到着し、3年生部員18人に配布された。先輩からの熱き“メッセージ“を受け止め、次のステージへと進んでいく。
取材・構成=岡本朋祐、椎屋博幸 写真=山口高明、阪神球団提供

6月16日に阪神の選手たちが甲子園の土を集め、全国の高校野球部3年生へキーホルダーを送る企画を立てた。左から秋山拓巳近本光司木浪聖也、原口文仁


独自大会前に届いた阪神・原口からのTシャツ


 今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で春のセンバツ、夏の地方大会、全国大会(甲子園)が中止。阪神タイガースと阪神甲子園球場は全国の硬式・軟式の野球部員(女子部員含む)を対象に「甲子園の土」を贈呈することを企画。阪神・矢野燿大監督をはじめコーチ・選手たちの「何かできることはないか」という声から実現した。

 プロ野球開幕を3日後に控えた6月16日の練習開始前に矢野監督以下、コーチ、選手、スタッフ、阪神園芸の65人が一塁側、三塁側ベンチ前で作業。土を手ですくい集め、一人1袋ずつ詰めた。

 心を込めてこの作業に当たったのが、帝京高OBの原口文仁だった。2019年1月に大腸がんを公表した。手術を乗り越え、同シーズン中に見事な復活を遂げた。病と闘う全国の人たちに勇気と感動を与え、同11月には・セリーグ特別賞を受賞している。

 高校時代は強打の「五番・捕手」として、09年夏の甲子園で8強進出。3年間で培った「帝京魂」が根底にある。原口は卒業後も、後輩たちの活躍を気にかけている。地方大会の中止を受けた、今夏の東京都高野連主催の独自大会前には、3年生18人にTシャツを贈った。表の左胸には「帝京魂」背中には「繋」がプリントされていた。帝京高・前田三夫監督は言う。

「彼は優しい男。この状況に、思い立ってくれたのでしょう。在学中は・・・

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