週刊ベースボールONLINE

ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

短期連載ダンプ辻コラム 第38回「試合前練習今昔物語」

 

ショート守備の名手だった大洋・山下


ダンプの功績


 この間の回で、カークランド(阪神)がセンターを守っていたとなっていた……というか僕が話したようになっていましたけど、あの人はライトです。それで藤井(藤井栄治)さんがレフトに回ったんですからね。昔話だから、まあいいかと思ったけど、一応言っておきましょう。

 そもそも、あのときは外野からの補殺の話でしたが、センターからではよほどの強肩じゃないと、なかなか刺せません。そうそう、一度、大洋時代に長崎(長崎慶一)が刺してびっくりしたことがあったな。あいつの球は、ひょろひょろなんですけど、要は走者に警戒されなかったからです。ライト、レフトの距離ならともかく、センターで警戒されたら、まず刺せませんからね。

 そうだ、今回は試合前練習の昔話からにしましょうか。結構、ダンプがプロ野球の歴史に役立っていることもあるんですよ。まずビジター練習の時間ですが、今は1時間くらいですけど、昔は40分だったんです。宿舎から球場に来たら、キャプテンを先頭にセンターまで2往復して、キャッチボールだけやって打撃練習です。クリーンアップの人が20分くらいやって、ほかのレギュラーが10分かな。雑魚(ざこ)は1分、僕らキャッチャーは、ブルペンも行かなきゃいけないんで、ひと振りだけです(笑)。

 これが変わったのが、豊田泰光さんがサンケイ(現ヤクルト)のコーチだったときです。甲子園で、なぜかコーチじゃなく僕に向かって「おい、ダンプ、神宮(サンケイの本拠地)に帰ったら10分やるから10分くれないか」と言ってきたんです。もちろん、僕が偉そうに「いいですよ」とは言えないんで、それをコーチに伝えただけなんですけど、びっくりしたことに本当に10分長くなった。しかも、その後、球界全体が50分、さらに1時間になったんですよ。遠征のホテルからの出発時間が早くなるんで、ブーブー言ってるヤツもいましたけどね(笑)。

 その後、巨人や阪神にトレーニングコーチが入って試合前のアップも本格的になったんですが・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後14日間無料
ドコモSPモード決済、auかんたん決済限定

プレミアムサービスに登録すると、週刊ベースボールONLINEのすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

関連情報

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング