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ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

連載ダンプ辻コラム 第50回「2つのスライダーの違いをイラストで解説します。これがわかっていないといいリードはできません」

 

05年、工藤のフォーム


踏み出した足


 (おもむろに昔の週べを取り出して)これ、昔、僕が取材してもらった本なんですけど、見ていたら工藤(工藤公康)のいい写真があった。これです、これ(このページに掲載している写真を指差す)。2005年の巨人時代ですが、勝っていた時期じゃないですかね。江夏(江夏豊。元阪神)に似た、勝てるフォームですよね、力みがないでしょ。江夏のいいときは、これよりもっと力抜いてもピッというキレのある球が来ました(実際、同年11勝9敗で、この写真掲載時の7月末には、すでに8勝していた)。

 こういう投手には、勝利を引っ張ってくる力もあるんですよ。バックを信頼しているから打たせて取るピッチングができるし、逆に投手を信頼しているからバックも安心して守れるというのかな。内野手は当然、キャッチャーのサインもミットも見ているはずです。外れまくって逆球ばかりのピッチャーじゃ、怖くて守備位置を動けんでしょうしね。

 工藤のフォームのいいところは、腕から肩のラインが全部真っすぐなのもそうですが、一番は踏み出したヒザが真っすぐ打者に向かっていることです。これが簡単なようで簡単じゃない。例えば・・・

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