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平野謙の「人生山あり谷あり、感謝あり」

平野謙コラム 第44回「独立リーグのコーチ時代、いろいろな選手を見てきた。僕自身はコンビニ弁当が多くなって…」

 

ダイヤモンドペガサス監督就任時の会見。このときはすでに痩せていた[写真=群馬球団]


野球だけじゃダメ


 2013年、ドラゴンズはいいところなく4位に終わり、もともと2年契約だった守道(高木守道)さんが辞任。僕も退任となりました。毎度ですが、やり残したことはたくさんありますけど、それがプロの世界だから仕方がありません。

 コーチを終わったあとは、1年間、解説者をやって15年から独立リーグ、群馬ダイヤモンドペガサスのコーチになりました。きっかけはロッテの二軍監督をしていたときにマネジャーをしていた男がダイヤモンドペガサスにいて「平野さん、いま指導者を探しているんですが、助けてもらえないでしょうか」と声を掛けてきたからです。

 正直、独立リーグというのは、まったく知らない世界だし、不安がなかったわけではないですが、それ以上に知らない世界だからこそ、興味深かったというのかな。優柔不断な割に、そういうとき躊躇(ちゅうちょ)しないんですよ(笑)。まあ、僕も解説の仕事以外、何も決まってなかった時期でもありましたからね。

 すごく手厚い球団で、コーチ契約をする前にオーナーが直接、東京に出てきて話をしてくれました。考え方も僕と近かったんですよ。「野球選手の前に一社会人であり、野球をやめたあと、社会に出たときにダイヤモンドペガサスにいた人間は、こんなしっかりしているんだと言ってもらえるようにしたい」と言っていました。例えば、「礼儀とか、ヒゲ、長髪禁止とかタバコ禁止とか、スポーツの支障があることはすべてやめてもらおうと思っている」とも話していました。

 聞いていて、いいなと思いました。別に僕は、そんな堅苦しく野球をしたいと思っていたわけじゃないけど、実際・・・

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