日本一が決まるまで約8カ月と長丁場だったペナントレース。熱戦の舞台裏で週刊ベースボールの担当記者は多くの言葉を首脳陣、選手から聞いてきた。その中で最も印象に残った言葉をセレクト。その背景とともに紹介しよう。 【パ・リーグ編】はこちら ヤクルト・高津臣吾[監督]
「絶対大丈夫」 3.5ゲーム差で迎えた首位・
阪神との直接対決。9月7日の試合前(甲子園)、高津臣吾監督は選手らを集めて言った。「絶対大丈夫だから」。恩師の故・
野村克也監督のエピソードを交え、こう続けた。「いろんなことを勉強して対策を練ったあとに、野村監督は『勝負は時の運や』と。人事を尽くして天命を待とう、と。神様しか勝敗を左右できないけど、そこまでの準備をどうしたかってことを、野村監督は言いたかったんだと思う」。高津監督の「絶対大丈夫」という言葉は、選手の努力が人事を尽くしたに値すると評価し、その上で結果が出ると確信して発したものだ。指揮官のこの言葉で自信を持ったナインは、堂々とした戦いを展開。一気に阪神を抜き去り、リーグ優勝を果たしたのだった。
阪神・青柳晃洋[投手]
「常に一番じゃなくても、やるべきことを積み重ねることによって、こういう位置にまで来られることを少年野球の子どもたちに伝えたい」 今季13勝6敗を挙げ、最多勝と最高勝率の2冠に輝いた
青柳晃洋。東京五輪の日本代表にも選出され金メダルを獲得した。セ・リーグを代表する投手になった青柳は、常に先頭を走ってきたわけではない。中学生のときは学校の部活でプレーし、しかも3番手のピッチャーだった。帝京大のときは・・・
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