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【特集】日本独立リーグの今。

全国7リーグ、30球団が活動中

 

日本国内初のプロ野球独立リーグ、四国アイランドリーグが誕生して17年が経過。その後、全国各地でリーグ・チームが生まれ、今年4月現在、国内では7リーグ、計30チームが活動している。日本野球機構(NPB)入りを目指す若者たちの活動の場としても定着する独立リーグの現状を、特集としてリポートする。
取材・文=岡田浩人 写真=岡田浩人、BBM

2022年のBCLは4月9日に開幕した[新潟対信濃=4月10日、長岡市悠久山球場]


2005〜【IPBL】四国アイランドリーグplus 日本におけるパイオニア


徳島インディゴソックス(岡本哲司監督)、香川オリーブガイナーズ(近藤智勝監督)、愛媛マンダリンパイレーツ(弓岡敬二郎監督)、高知ファイティングドックス(吉田豊彦監督)

 2005年、石毛宏典氏(元西武ほか)が創設した日本におけるプロ野球独立リーグのパイオニアである。香川、徳島、高知、愛媛の四国4県をフランチャイズとする4球団から構成される。08年に福岡、長崎の2球団が加わり(10年まで6球団)、三重が参入した11年から現在の「四国アイランドリーグplus」という名称になった(三重は1年で脱退)。『人材育成』『スポーツ界の裾野拡大』『地域の活性化と地域貢献』を理念とする。創設以来、ロッテ角中勝也(元高知)、ソフトバンク又吉克樹(元香川)、巨人増田大輝、西武・岸潤一郎(ともに元徳島)など、延べ63人がドラフト指名されている(育成指名を含む)。そのほかNPBには外国人選手8人が移籍。ソフトバンク・藤井皓哉(元広島‐高知)ら4人が復帰を果たしている。今シーズンは前期34試合、後期34試合の2シーズン制で行われる。11年から続くソフトバンク三軍との定期交流戦、『ソフトバンク杯』も公式戦として含まれる。(高田博史)

2007〜【IPBL】ルートインBCリーグ 南北8球団で新シーズンへ


福島レッドホープス(岩村明憲監督)、群馬ダイヤモンドペガサス(牧野塁監督)、新潟アルビレックスBC(橋上秀樹監督)、信濃グランセローズ(柳沢裕一監督)、茨城アストロプラネッツ(松坂賢監督)、栃木ゴールデンブレーブス(寺内崇幸監督)、埼玉武蔵ヒートベアーズ(角晃多監督)、神奈川フューチャードリームス(川村丈夫監督)

 2007年に開幕。BCLとは「ベースボール・チャレンジ・リーグ」の略。北信越4球団(新潟、信濃、富山、石川)を皮切りに、翌08年には群馬と福井、15年に武蔵(埼玉)と福島、17年に栃木と滋賀、19年に茨城、20年に神奈川が参戦し、昨季まで12球団が所属。4球団(富山、石川、福井、滋賀)が抜けた今季は8球団でリーグ戦を行う。「ふるさとの全力プロ野球」を掲げ、地域貢献を活動の第一とする「BCL憲章」を定めている。12年からNPBファームとの交流戦を公式戦に組み込み・・・

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