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ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

連載ダンプ辻コラム 第149回「WBCの甲斐拓也は全球全力ですがすがしかったです」

 

WBCでの甲斐 Photo by Getty Images


大谷は捕手のアイドル


 今回も、またまたWBCからの話ですみません。思いついたことがたくさんあったんで、話しておかなきゃもったいないと思いましてね。

 変化球に続いて、今回はキャッチャーです。前も話しましたが、いま世の中のキャッチャーのアイドルは“大谷翔平さま”(エンゼルス)ですよね。準決勝のメキシコ戦のあと「きょうはキャッチャー3人が出られてよかった」という言葉があったでしょ。あれはしびれました。後光がさして見えました。どうしたってキャッチャーは地味で注目されない。しかも試合にめったに出られない第3捕手まで気を使ってくれるピッチャーなんて、古今東西、大谷が初めてじゃないですか。大城卓三(巨人)も泣いて喜んだんじゃないでしょうか。

 日本の捕手は、中村悠平(ヤクルト)、甲斐拓也(ソフトバンク)、大城でしたが、3人ともよく頑張っていたと思います。中村は内心はともかく淡々と確実なキャッチングとリードをしていました。若いピッチャーは、彼が構えていると、安心して投げられたんじゃないですかね。大谷の球をブルペンで一度も捕ってなかったそうですが、決勝のアメリカ戦の最後、あの速くて変化の大きなスライダーもしっかり捕っていた。そのあと抑えていた感情を爆発させたみたいにガッツポーズをしていましたが、すごい重圧の中でやっていたんでしょうね。

 甲斐は逆に、躍動感があって、気持ちがよく出ていました・・・

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