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訃報

昭和のプロ野球を彩った大投手が逝く――。 北別府学(元広島)80年代最強の「投げる精密機械」

 

6月16日、通算200勝以上を挙げた大投手の訃報が相次いで流れた。元中日ほかの杉下茂氏は12日に間質性肺炎のため97歳で、白血病を公表し闘病生活を続けていた北別府学氏は16日に死去した。昭和のプロ野球を彩った男たちの勇姿は色あせない。

抜群の制球力を誇り、エースとして広島投手陣をけん引した[写真=BBM]


「四球を出すんじゃないかと不安に思ったことは一度もなかった」と言う。「投げる精密機械」の異名を取った北別府学氏は「自信を持って投げた球をアンパイアがボールと言ったら、2球でも3球でも同じ球を同じコースに投げました。無言の抗議です。心の中で『このヘタクソ審判!』とか思いながらね」と笑いながら現役時代を振り返ったことがある。

 右打者の内角を狙う場合はセットポジションで爪先に体重をかけ、体の前面を意識して、肩からヒジを捕手のミットにぶつけるイメージ。逆に右打者の外角へは・・・

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