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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「巨人は相性の良さだけで選手を起用するな 日本の球界は『教えること』を教えない」

 

4月13日、広島戦。湧き上がる阿部監督ら巨人ベンチ


何でもかんでもデータに頼っていたら……


 巨人・阿部慎之助監督は相性の良さでローテーションやオーダーを組んでいる。

 菅野智之は開幕6戦目の中日戦(バンテリン)になってようやく今季初先発した。球界随一の実績を誇る投手をなぜ阪神との開幕戦(東京ドーム)に投げさせなかったのか。昨年の菅野の対戦チーム別成績を見ると、阪神に0勝3敗、防御率5.40と苦しんだ。一方、中日には2勝1敗、防御率0.52と抑えている。相性がいいチーム相手に持ってきた証拠だ。

 代わって戸郷翔征が初の開幕投手を務めたが、彼は腰を使って投げていない。私に言わせれば手投げだ。菅野をシーズンの頭に持ってくれば、意気に感じて菅野はやる。彼はピッチングができる男。年齢とともに期待にこたえられなくなったら、クローザーに転向させて短いイニングを全力で放らせればいいのだ。

 1996年にロッテ監督を務めた江尻亮は、データを重視していた。私はGMとして「相性がいいからといって起用していたら、オーダーはどうなるのか」と注意した。何でもかんでもデータに頼っていたら、成功するはずがない。

四番には貫禄が必要だ


 巨人に関してはもうひとつ・・・

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