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連続写真に見るプロのテクニック

【連続写真】巨人・戸郷翔征「高卒2年目で先発ローテーションを守り抜いたのは立派。疲労が残っても再現性の高いフォームを目指してほしい」

 

高卒2年目だった2020年は、開幕から先発ローテーションを守り抜いたことが何より立派です。大学に進んでいれば、2年生のシーズンですが、春季キャンプで見て、絶対に活躍すると確信できるほど素晴らしいボールを投げていました。開幕が遅れなければ、どこまで数字を伸ばしていたか。さすがに長いシーズンで最後は疲労が色濃く出ていましたが(この写真もそうです)、これも良い経験になったでしょう。



【ポイント】プレートの前で……


 左足をプレートよりも後方に引くスタート(写真1〜3)は気になるところです。写真2で足元を見ることによって、重心が完全に後ろに倒れないように工夫はしている点は良いのですが、引いた左足を回し上げ、バッターに正対した上半身も90度回転させて写真4以降の動きにつなげていかなければいけないので、ムダが多いと言わざるを得ません。

 この後、写真5で真っすぐに立ち(ここが最も左ヒザが高く上がっているポイントです)、写真6、写真7と軽い二段モーションでその後の並進運動につなげていくので、スタートで勢いをつける意味は、果たしてどこにあるのでしょうか? そもそもノーワインドアップですし、写真3と写真4の中間くらいの体の向きからスタートし、後方に左足を引かずにそのまま写真4、写真5の形にすれば、上半身の動きも45度分短縮でき、バランス良く立てると思うのですが、どうでしょう? ぜひ、プレートよりも前で勝負するスタートにチャレンジしてほしいですね。

 写真7以降の並進運動は一見すると・・・

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連続写真に見るプロのテクニック

元プロの野球解説者が現役選手の打撃フォーム、投球フォームを連続写真をもとに解説。

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