自分のミスが1点に直結し、勝敗を分ける――。そう自覚しているからこそ、今季、プロに入って初めて改良したキャッチャーミットの“こだわり”には、確かな理由がある。 取材・文=鶴田成秀、写真=松村真行 プロ入りした2014年の春季キャンプから昨季まで、変えることなく同じキャッチャーミットを使用し続けてきた。それだけミットに対する思い入れは人一倍だからこそ、今季から新調した理由も明快だ。
「より1点を守れるようにするためです」
語気を強めるほど、こだわり抜いた新たな相棒。大きくモデルチェンジした個所は2つある。1つめはポケットだ。よりスピーディーなボールの握り替えを目指し、昨季までのミットよりも浅くした。「もっと盗塁を刺せるように」と、常に課題として挙げていた盗塁阻止率の向上を期しての改良は、今季の成績にも表れ、昨季までの通算盗塁阻止率.270から、6月23日までの出場49試合で.308に。捕球→送球のスピーディーな動作移行が、確かな向上を呼んでいる。
ただ、ポケットを浅くしたことで・・・
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