バットを握る際の違和感は、たとえわずかでもバッティングを狂わせるときがある。追求したのは素手に近い感覚。ストレスを感じず打席に集中できるからこそ、安打を、本塁打を、量産することができる。 取材・文=菅原梨恵 写真=小山真司、BBM リーグ最高の打率.368、出塁率.487をはじめ8月19日現在、打撃主要部門でトップ争いを演じている。球界を代表するスラッガーにバッテリーの警戒は当然強くなるが、それをものともしない。体勢を崩されながらも片手1本で打球をPayPayドームのホームランテラスに放り込んだかと思えば、執ように外角を攻められてからの内角球にもしっかりと反応。スタンド中段へのホームランにしてみせた。
今季の
柳田悠岐は、これまで以上に見る者を圧倒する。驚愕(きょうがく)の一打にも本人は「たまたま」といつもと変わらない様子で答えるが、打席での集中力を高めてボールを芯でとらえられているからこそ、打球をしっかりと飛ばすことができる。まさに『一撃必殺』の鋭い仕事ぶり。それに一役買っているのが、今季から使用しているバッティンググラブだ。
使い心地を「めちゃくちゃいい」と柳田らしいシンプルな言葉で評価する。最大の特徴は・・・
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