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道具の流儀 2022

ソフトバンク・藤井皓哉 岡本製甲のスパイク 急成長に不可欠だった地元の力、地元の支え

 

帰ってきたNPBの舞台で躍動している。育成入団から開幕直前に支配下をつかみ、いまや中継ぎの一角として欠かせない存在に。6月19日現在、チーム2位の26試合に登板し防御率0.65。チームトップクラスの安定感は、足元からもたらされている。
取材・文=菅原梨恵 写真=湯浅芳昭

NPB復帰に伴い出合ったスパイクは珍しい足袋型。これが思った以上に藤井の足にはピッタリだった


 止まっていた時が動き出したのは昨オフだった。12月14日、藤井皓哉は入団会見に臨んでいた。6年間を過ごした広島を2020年シーズン限りで戦力外に。独立リーグ、四国アイランドリーグplusの高知を経て、再びNPBに戻ってきた。

 ただ、入団当時は育成選手契約。背番号「157」を背負うことになった右腕に降りかかったのが道具の問題だ。NPB復帰にあたって道具の提供先がなく困っていることを母校・おかやま山陽高の恩師・堤尚彦監督に相談。それが“運命の出合い”を引き寄せることとなる。

 堤監督を介してスパイクを提供してくれたのは、地元・岡山県倉敷市にある『岡本製甲株式会社』。初めて見たときの右腕の印象は・・・

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