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鳥谷敬 内野手 #1

看板選手として、チームリーダーとしてチームをけん引する

 

 チームをけん引するのは鳥谷敬だ。金本、城島が引退、藤川のメジャー流出で、チームにとって生え抜きのキャプテンが持つ役割は大きいが、開幕直後はスタートに遅れた感が強かったのも事実だ。「シーズンでは調子の良いときもあれば、悪いときもある。大切なことは目標を失わないことだから、そこは見失わないようにしたいです」

 ここにきてようやく鳥谷自身の打撃の調子も上昇してきた。4月5日の広島戦(マツダ広島)では、チーム初アーチとなる今季1号本塁打を放った。開幕からの連続無本塁打の悪い記録を、リーダーのバットが6でストップさせたのだった。

 WBC日本代表入りで2月中旬からチームを離れた鳥谷にとって今年は特別な年だ。2次ラウンドの台湾戦では絶体絶命の場面で二盗を決め、逆転勝ちに貢献。続くオランダ戦で先頭打者本塁打を放つなど力を見せつけた。

 チームにとっても主力が抜けて鳥谷にかかる期待は大きく、存在感を示すシーズンでもあるのだ。WBC後の合流もあって、開幕直後は打率2割台と低調だったが、持ち前の選球眼は健在で四球を稼いでいたのはさすがで、これから徐々に調子を上げてきそうだ。「ヒットになる、ならないは別にして、ボールはとらえられているからね。あとはピッチャーとの駆け引きもある」

 新戦力の二塁に入った西岡とのコンビネーションも今年の売りで、ファンも楽しめそうだ。開幕から「三番」に固定されている鳥谷は「あとは結果を残すだけ」と自らの姿勢を成績で示しながらチームを引っ張っていく。

オーロラビジョン

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